文明開化により西洋の肉食文化が持ち込まれ
明治維新以降、文明開化により西洋の肉食文化が持ち込まれ、日本は肉食タブーから解放されたが、同時に西欧の「愛玩動物」の概念も持ち込まれ、愛玩動物に該当する動物を食べる行為は嫌悪の対象となった。昭和時代に入ると、忠犬ハチ公の物語が多くの人々の感動を誘い、全国で犬を愛玩する風潮が高まった。
しかし、戦中・戦後の食糧難の時代には、犬を食べたという証言も多い。忠犬ハチ公の子孫が盗まれ、鍋物の具になったとの当時の新聞報道が残されている。北海道の浦河でもアイヌ・和人関わりなく冬の食糧不足の時期には犬を食べたという証言もある。
現在の日本国内では食用を目的とした犬の屠殺は皆無に等しいが、食用犬の犬肉は現在でも輸入されており、2007年の動物検疫による輸入畜産物食肉検疫数量によると中華人民共和国から77トン輸入されており、大久保のコリア・タウンなどで犬肉料理を食べることが出来る。しかし、2005年12月には東京都足立区の輸入販売業の韓国籍の男が、韓国料理店に卸す予定で売れ残った食肉用に輸入した犬の頭部を大量に東京都葛飾区の東京拘置所の北側にある水路に不法投棄をして逮捕され、日本で犬食が存在したこと自体が話題になる程、犬食は稀な習慣と看做されている。
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野良犬を食べるというのは逸脱的とする見方もあるが、アジアでは広く集落や都市内で半飼育、半野良的に犬の群が人間社会と共存関係にあり、廃棄物処理、余所者の侵入の警告の役割を担っている状態がかつては普遍的に見られた。こうした犬群の一部が、食用に用いられた。
ベトナムでは北部を中心に、中国の影響で中国南部と似た犬食・野味文化があるが、ホーチミンなど南部ではそのような文化は皆無である。